韻好きの韻好きによる韻好きのための曲
餓鬼レンジャー / The Skilled feat.LITTLE & FORK
日本代表のライマー
餓鬼レンジャーの「ティンカーベル ~ネバーランドの妖精たち~」に収録。餓鬼レンジャー名義ですがポチョムキンは不参加でYOSHIのソロ曲という扱いに近いかと。クレジットが発表になった段階で「これは絶対に韻の曲だ」というのは予想できていました。LITTLEとFORKは日本でも五本の指に入るライマーなわけです。そして蓋を開けてみたらこれ。俺も韻が大好きなので大満足の曲に仕上がっていました。
韻が固いとは
なぜにこの曲が面白いのか、というのはラップの基本的なところを知っていないといけないかなと。ラップは韻を踏みながら歌詞を展開して歌っていくのがスタンダードとなっています。韻を踏む、というのは言葉の母音を合わせることで例えば「今日も書くブログ/ネタを探すのに苦労」という文章だと「ブログ」と「苦労」が「u.o.u」という母音で合わせています。これが韻を踏むということ。文章やメッセージとして成立させながら韻を踏むというのがとても難しく、ラッパーの技術を測る一つの指標になるわけです。そして韻を沢山、もしくは長い文字数で踏んでいることを「韻が固い」と表現するわけです。
3人のライマーの違い
それを踏まえてこの曲を聞いてみると「確かに3人とも韻が固いな」と納得してもらえるかと思います。全員韻が固いのですがそれぞれちょっとタイプが違うかなと。YOSHIは5文字くらいの韻を細かく踏みまくる、LITTLEは文字数が多い長い韻を踏む、FORKは同音異義の韻を多用する、という感じですね。もちろん常にそれというわけではないのですがタイプの違いというのはわかっていただけるのかなと。今となってはラップをする上で韻を踏むのが絶対ではなくなっていますが、俺はKICK THE CAN CREWの曲を聴いて韻の格好よさに魅了された人間なので韻が固いラッパーが好きだなとこの曲を聴いて再確認しました。
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