J-POP SONG 4 U

エイム aka DJ CalpiSのブログ。日記、J-POP楽曲紹介、出演イベント情報など。

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2016 日本語ラップ 10選

前回のJ-POP編に続き、今回は日本語ラップ編です。
今年も良いリリースが沢山あって凄く迷いました。
今回ももちろん順位なしの10選です。
コメントはあっさりとか言っておきながらJ-POP編よりも長くなりました。
それではどうぞ!

 

・Sweet William/Sky lady Feat. Jinmenusagi Itto & Kikivivilily Pro.Sweet William

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トラックメイカーSweet Williamの2ndアルバム『Arte Frasco』のリードトラックでJinmenusagi、Itto、kiki vivi lilyをフィーチャー。Sweet Williamのジャジーなビートに乗るkiki vivi lilyの歌も可愛らしく、JinmenusagiとIttoのラップがラフな感じなのでゆったりと聴けるし、非常にキャッチーなのも良いですね。kiki vivi lilyをこの曲で知ったのですが、彼女のデビューEPも非常に良かったのでそちらも必聴です。

 

Jinmenusagi, YZERR, B.D. & DJ SOULJAH/CLYDE Pro.DJ WATARAI

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PUMA、XLARGE®、mita sneakersとのコラボレーションアイテムの発売を記念して作られた一曲。トラックプロデュースはDJ WATARAI。2016年は自身の作品はもちろん、客演も多数こなしたJinmenusagi、BAD HOPのフィクサーとして破竹の勢いでの活躍を見せたYZERRという2016年を象徴するような若手二人と、2016年はMr.Itagakiと共にBack Channelとコラボした作品をリリースし存在感を見せつけベテランの域に達しつつあるB.Dというスタイルウォーズな作品に仕上がっています。これのJinmenusagiが凄くシンプルなラップをしていてまあ格好良い。YZERRはオートチューンばりばりなのですが、こういったオールドスクールなトラックでYZERRがラップしているのは新鮮で良いですね。B.Dはかるーく毒づきながらも若手二人とは違ういぶし銀な渋いラップをかましています。三者三様の格好良いラップを聴くことができる良作なのですが、今のところは未リリーズだと思うのでなんとかリリースしてほしいなと。

 

・CHICO CARLITO/一陽来復 feat.CHOUJI,唾奇 Pro.Sweet William

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フリースタイルダンジョンのモンスター、UMB2015チャンピオンCHICO CALITOの1stアルバム『CARLITO’S WAY』に収録。トラックはSweet William。CHICO CALITOとSweet Williamの相性が抜群良い!CHICOのラップもSweet Williamのトラックも耳触りがすこく良いので聴きやすさが抜群なんですよね。CHICOのアルバムの何が良いってラップの良さはもちろんのこと、ダンジョンに頼った中身ではないっていうところなんですよ。インタビューでも本人が言っているように、沖縄、そして引っ越した先の埼玉でのことを歌ったり仲間を起用していたりと自身のルーツをしっかり踏まえた作品になっています。言ってしまえばフリースタイルダンジョンで人気者になったようなものですからそれを踏まえたアルバムを作れば今確実に売れると思うんですよ。でもそれをやらずしっかりと地に足をつけたものにしているという点が評価できるのではないでしょうか。別にこれから先もダンジョンのことを意識して何かを作る必要もないとは思いますが。

 

・hokuto/Cheep Sunday feat. 唾奇 Pro.hokuto

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トラックメイカー、MPCプレイヤーhokutoの1stアルバム『AMATEUR RHYTHM』に収録に一曲。一陽来復に続き、沖縄のラッパー唾奇が参加した曲ですね。一番最初に挙げたSweet Williamのアルバムにも唾奇は参加しているのでもしかして今年のキーマンは唾奇だったのかもしれません。実際めちゃめちゃラップ上手いですしね。hokuto氏のアルバム、ラップ巧者が沢山揃っているのですがその中でもトップレベルに上手いです。hokuto氏のトラックも繊細でハイクオリティ。全てMPC2500で作っているという点も素晴らしいですね。7インチでリリースした曲ももちろん収録されており、昨年の10選に挙げたDreamin’ of you feat.HAIIRO DE ROSSI,SONOMIはアルバムバージョンで収録、再生 feat.WATT aka ヨッテルブッテルはオリジナルに加え韻シストのBASIが参加のリミックスバージョンも収録と7インチを買っていた人もアルバムを楽しめる仕上がりになっています。

 

・SKY-HI/ナナイロホリデー Pro.UTA

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SKY-HIがリリースした7枚目のシングル。BPMがちょっと遅めの爽やかなディスコチューンです。編曲を手がけたのはSKY-HI作品にはおなじみのUTA氏。『愛ブルーム』『スマイルドロップ』というSKY-HIにとって重要なポイントでリリースしてきたUTA氏とのディスコチューンですが、このナナイロホリデーもとても重要な曲になりそうです。2ndアルバム『カタルシス』のテーマが“死”という重く難しいものだったので次はどういう展開になっていくのかと思いきや一気に晴れやかな感じに。もちろんカタルシスという作品やそこに行き着くまでの苦難があったからこそ意味のある明るさで、この明るさやポジティブさが次のSKY-HIにつながっていくキーだったわけです。SKY-HI作品にはストーリーがあります。『死』を語り『死』を乗り越えた男が次に語るのは『生』です。3rdアルバム『OLIVE』はいったいどんな作品になっているのでしょうか。とても楽しみです。SALUとの共作『Say Hello to My Minions』はSKY-HI名義とは違い、ハードめなラップが前面に出ており違った一面を見ることができるのでこちらもお勧め。

 

韻シスト/PARTY SIX Pro.韻シスト

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最近では嵐への楽曲提供なども行っている大阪のHIPHOPバンド韻シストの6thアルバム『CLASSIX』に収録。今作も韻シストらしくとにかくスムースでグルーヴィー。大人のヒップホップって感じがしてとても格好良いです。アーバンミュージック、シティポップをやるバンドをチェックしている人たちにもお勧めしたいですね。

 

・SNOW SMILE/はるかぜとともに Pro.colate

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今回の10選、言ってしまえばどの曲も『日本のHIPHOPシーン』にいる人たちが作っている作品なのですがこれだけはちょっとだけ毛色が違うかもしれません。同人レーベルMadobeからリリースされたSNOW SMILEの1stアルバム『HATSUYUKI』に収録。SNOW SMILEはWHITE WOODのラッパーとしても活躍中のMr.Smileと、インターネット上で音源を発表しているShirayukiによるユニット。Mr.Smileはフリースタイルダンジョンにも出たし、WHITE WOODの作品はハードめなヒップホップだったりするのですがSNOW SMILEはまた違った作風です。まずトラックメイカーの人選が違う。Page Hiiragi、kamome sano、colate、中路もとめ、Yunomi、Snail’s House、nagomu tamaki、大将、RhymeTubeとHIPHOPの作品ではあまり名前を見ないけど、近年同人作品やインターネットミュージックを盛り上げているメンツが揃っています。それぞれがベースミュージックだったりハウスだったりエレクトロだったりと自分の色を出しつつヒップホップに寄せて作ってトラックなので純粋なヒップホップアーティストが出すアルバムにはない雰囲気になっています。でもMr.SmileもShirayukiもラップが上手いのでその辺がヒップホップのバランスをしっかり取っているなと感じました。特にShirayukiのラガフローがめちゃめちゃ格好良いです。どの曲を選ぶか迷いましたが、アルバムのラストを飾るcolateプロデュースの『はるかぜとともに』をチョイス。

 

・BAD HOP(Benjazzy)/Black Hair Yellow Gold Skin Pro.KM

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2016年、更に人気を加速させたBAD HOP。フリーでリリースした『BAD HOP 1 DAY』、CD配布のみでリリース(現在は終了)した『BAD HOP ALL DAY』、更には大阪、川崎でフリーライブを開催するなどBAD HOPの話題が途切れることがなかった一年だったように思います。『1 DAY』『ALL DAY』共に収録されているT-PABLOWとYZERRによる『Life Style』がアンセム化していますが私は『1 DAY』に収録されているBenjazzyソロの『Black Hair Yellow Gold Skin』がお気に入りです。とにかくBenjazzyが好きなんですよね。2017年はT-PABLOWのソロ作品もあるし、さらなる動きが期待されます。もし私が彼らと同い年くらいだったらもっと熱狂的なファンだったんだろうなっていうくらい格好良い存在です。

 

・Tarantula/HOW WE ROCK REMIX feat.S-WORD&Takuma The Great Pro.YAKKLE

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Spontania(元HI-TIMEZ)のラッパーであるTarantulaのソロEP『1』に収録。元々はトラックメイカーYAKKLEのアルバム『Let ‘Em Know』に収録されていた曲で、TarantulaのEPではS-WORDとTakuma The Greatが加わったREMIX版になっています。Spontaniaのイメージとしてポップなことやっているグループみたいな感じでヒップホップグループとしはそんなに評価されていないのかなーと思います。そのため、ラッパーとしてのTarantulaも話題に上がることは少なく今作もあまり言及されてないような印象があります。でも非常にもったいない!この曲もそうなんですが、今EPは全曲ハードなブーンバップ、Tarantulaのヒップホップへの思いが前面に溢れた内容になっています。How We RockはREMIXで加わったS-WORDとTakuma The Greatもアツいラップをしており更にヒップホップ度数が増した濃い曲になっています。

 

・STUTS/夜を使いはたして Feat. PUNPEE Pro.STUTS

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トラックメイカー、MPCプレイヤーであるSTUTSの1stアルバム『Pushin’』に収録。『夜を使いはたして』は今年のヒップホップシーンを代表する一曲ではないでしょうか。PUNPEE関連曲の中でもトップクラスに良い曲だと個人的には思います。この曲以外も『Pushin’』は名曲ぞろいで疾走感溢れる『Called Game Feat. K.Lee & 呂布カルマ』、90’s R&Bを彷彿とさせる『Sail Away Feat. Alfred Beach Sandal』、KMCのアツいラップにグッとくる『Rock The Bells Feat. KMC』なども好みです。

 

ということでこんな感じになりました。かなーり迷いましたよ。

Fly Boy勢も面白いトピックの曲をリリースしていたし、

CampanllaやC.O.S.Aの名古屋勢も大活躍だったし、

MONYPETZJNKMNやkiLLaも精力的にリリースしていたし、

KANDYTOWNも今年の重要グループだし…。あれもこれも…。

自分で10選って言っておきながらもっと枠を広げておけばよかったなーと。

それくらい2016年の日本語ラップは豊作でした!

次はアニソン、声優ソングの10選を予定しています!今月中には…。

 

2016 10選 J-POP編

aimcalpis.hatenablog.com

 

2015 10選 日本語ラップ

aimcalpis.hatenablog.com